周囲になじむ静かな佇まいの中には、安らぎがありました
愛知県豊橋市の郊外。地元の人たちの憩いの場所である総合公園の近く、のどかな風景が広がる中に、フラワーサーチは静かに佇んでいます。広大な敷地を活かした平屋のその建物は、周囲を見おろす威圧感をもたず、ごく自然にそこの空気感の中になじんでいます。ゆとりあるスペースに整然とレイアウトされた間取りをもつ建物内が、整然としながらもそれが冷たさにつながっていないのは、見通しの良さ、中庭を囲む回廊、窓を大きく取り光差し込む居室、どこからも目に入る緑......といった人が安らげる要因に満ちているからでしょうか。フラワーサーチから聞こえてくる声に耳を傾けてみましょう。
■山本 幸恵さん(グループホームマネージャー)
スタッフの明るさもこの建物に一因があると思わせるほど。
4月に開所した「ラヴィアン」は、中庭を回廊が取り巻く作り。光が満ち、シックで清潔な館内は、訪れた方がホテルと勘違いしても無理はない。
圧迫感がなく、心身とも快適で清々しく仕事ができます。
山本さんは、2005年の開所からフラワーサーチの建物が、まだプレハブだった頃から建っていく姿をずっと見てきたと言います。
「木の骨組みの段階から見ていて、こんなに大きいのに木造なんだと、そこでまず感動というか、すごいなと思いました。私はここに来る前には大きい施設にいたんですけど、そこはコンクリートなもので冷たい感じでした。実際、こちらの建物ができて中に入った時に、広いフロアでも、柱はあるんですけど、そんなに苦ではないんですよね。大きい施設だとドーンと真ん中に柱があって、見渡すのも見渡しにくいということがよくありますけど、そういうのがないです。ありがちな言葉ですけど、建物自体にあたたかみがあるなと思いました。天井までの高さもあるので、圧迫感がなく、心身ともども快適で清々しい気持ちで仕事をさせてもらっています。」
お話をうかがっている中で、“あたたかみ”という言葉が山本さんの口から何度も聞かれました。
「以前に勤めていた建物は、蛍光灯で病院みたいな雰囲気があったんですけど、ここは間接照明を多く取り入れているものですから、照明もあたたかみがありますね。住宅みたいな感じ。天窓もあって自然な灯りが入ってくるので、お客様からやさしい感じだねと言われます。」
実務のしやすさという面では、お客様に目を配りやすい点を挙げています。
「お台所やスタッフルームから、両フロアを一望できるものですから、私たちがそこで何かやりながらでも、お客様に目が届きますし、お客様も居室から一歩出ると、みなさんが過ごされるフロアなものですから、寂しくないと思います。他のいろんな施設に伺っても、みなさんの集まるところは、お部屋から長い廊下を歩いてやっと共同スペースというところが多いんですよね。そうなると、お部屋で何かあっても私たちが気付きにくいですし。」
ご家族からは“臭いがない”という話をよく聞くと言います。
「施設独特の臭いがないと。前の施設では、臭いをなくす専用の装置が入っていたにも関わらず、独特な臭いがあったんですけど、こちらは開所して5年も経っていますけど、そういう臭いはないですね。外見もペンションに住んでいるみたいだとおっしゃる方もいて、私たちも掃除が楽しいですね。きれいだからずっときれいにしておきたいとも思います。」