株式会社ベネッセスタイル ケア スペースデザイン部 部長 米須 正明さん
私の部署は、建物の全般を扱う部門で、企画・管理・メインテナンスも全部やっています。施設を木造で作ってみようという計画は、5年くらい前からカナダ林産業審議会の方々と検討していました。木造のツーバイフォーで、技術的に防火地域で耐火建築が建てられるようになったんです。うちの老人ホームでも、木造にすることでのコストメリットだとか、工期が短縮できるとか、そういったところを一緒に研究していまして、5年くらい前にモデルプランを作って、コストも弾いたりして、どこかでそれを実現させるチャンスをと考えていました。大規模建築の中で、木造の良さ、温かみとかがあるんじゃないかと考えたわけです。そこで、今回、この物件が出てきて、この場所は、準防火地域なので、木造でも全然問題がなかったんです。で、やってみようと。
もともと、木造でやるならせいぜい2階建てだと思っていたんです。私たちの事業というのは、9割方テナント。われわれが発注主ではなくて。オーナーに建ててもらって借りるという形なので、こちらから積極的にこれでやらせてくれというのはなかなか難しい部分はあります。ですが、われわれの木造建築に対する思いに共感してくれるオーナーがいて、いろいろな条件の中で木造がいいねということであれば、木造を推奨していきたいとは思います。今回、身をもって木造の良さを確認できたのですからね。
開設して1年が経過したことで、断熱性能だとか、木造の良さを示す実証的なデータを集めてみるつもりです。エコで温暖化対策という大きな話の中ではありますが、木材を積極的に使うことで、逆に、山林をきちんと育成するというようなことがありますよね。もっと身近なところで、エンドユーザーが居心地よく暮らせるかというところの実証的なデータがほしいですね。そういう意味では、永原さんが言っていた、転倒しても骨折ゼロという話は大きいと思います。
ここまでの1年間は、いい感じできています。ほぼイメージしたように展開しています。