日本・カナダ政府間技術支援への取り組み

日加住宅委員会

日加住宅委員会は日加両国の住宅建設目標を達成する上で、両国政府と産業界が当面する問題を、官民合同で技術的側面のほか、財政的、社会的側面について、広範囲に経験を交換する目的で1974年より開催されています。日本側主催者は、第1回から第4回の会議までは、建設省、農林省林野庁、通産省(事務局は日本建築センター)が務め、5回以降も日本側代表団長は建設省住宅局長あるいは審議官、担当課長等が務めています。カナダ側は通常CMHC(カナダ政府住宅抵当公庫)総裁が団長役を務め、NRC(力ナダ国立科学研究機構)、カナダ林産業審議会、FORINTEK(カナダ林産試験場。現在のFPInnovations)等が毎回参加しています。この会議の大きな成果のひとつとして、1991年(平成3年)の第10回会議(カナダ・オタワ開催)において、力ナダで開発された高気密・高断熱住宅建設システムであるR2000がカナダエネルギー鉱山資源省から日本ツーバイフォー建築協会に技術供与された事が指摘できます。この動きが日本の住宅建設のなかでその後高気密・高断熱化の先鞭となりました。このような日本の住宅産業界にとって新技術の導入の場として日加住宅委員会の果たした役割は大きいものですが、これらは日本の住宅産業界の動向を熟知しつつ、かつカナダでの技術開発状況を広く把握しているスタッフの協力無くしては実現し得ないものでした。