2x4工法とは

2x4工法とは

2x4(ツーバイフォー)工法は、小口が2インチx4インチの規格材を主として使用することから命名されました。

2x4材を中心に2x6、2x8など数種類の断面形状を持つ構造木材と面材を組合せて枠組みした面を作り、壁・床・天井などの面全体で構造を支持します。そのため日本では「枠組壁工法」と呼ばれています。

2x4工法の特長

2x4は、国土交通省告示に沿った住宅金融支援機構仕様に基づき施工するため、構造に一定の品質を確保できます。また、構造と仕上げを分けて考えるため、仕上げのグレードに関わらず構造材のグレードは同一となります。よって、家の大きさや建築費に関わらず構造の安全性を確保しやすくなります。

使用する木材は樹種と強度が明確に分類されているので、設計強度を確実に得ることができます。また、仕口も含めて工法が簡略化されているため、ミスや無駄を出さずにスピーディーな工事とコストダウンが可能です。

その工法上・仕様上の特性から、木造でありながら気密断熱性・耐震性・耐久性などに優れています。


2x4工法によるメリット

住みやすさ

2x4工法は、北極圏のカナダから亜熱帯のフロリダまで多様な気候の中で熟成されてきた歴史と実績を持っています。

断熱・気密性に優れています。右図のように、熱を伝えにくい木材で構成される面同士を接合することで、面が連続するため、隙間が少なく断熱材の施工が容易です。

デザイン

柱のない広々とした大空間(36畳/約60㎡まで可能)や、吹抜け、地下室などをつくりやすいという設計上の柔軟性があります。

構造躯体と内装仕上げが分離しているため、自由なデザイン・インテリアがつくりやすいという特性があります。

経済性

規格化された構造木材の大量生産と、合理化された施工による工期短縮で、建築費のコストダウンが実現されます。

低予算でも構造材の太さや品質が一定のため、建築費の多少に関わらず構造的な質は確保されます。

住宅金融支援機構の融資や公庫特約火災保険では、一般木造建築より有利な条件になっています。

健康的

断熱・気密を高めることで部屋ごとの温度差をなくしやすく、ヒートショックの影響を受けにくくなります。

耐久性

国土交通省告示と住宅金融支援機構仕様によって防腐・防蟻処理が提示され、湿気とシロアリの害を受けにくくなっています。

外壁は室内の湿気を寄せつけず、壁内結露を生じにくい構造となっています。

明治中期の建造物も現存しています。

耐震性

外力を床・壁・天井の面全体で受け止めて吸収・分散するため、地震や台風時に変形しにくいのが特徴です。

仕様で定められた部材・金物・接合方法により、一定の耐震性を確保できます。

木という部材の軽さが、地震の揺れを最小限に抑えます。

耐火性

構造上の耐火被服材として不燃材料(厚さ12mm以上の石膏ボードなど)を使用することにより、耐火性能をアップさせることができます。

床・壁・天井自体が面材で囲まれているため、火や煙が他へ回りにくくなっています。

火の通り道となる壁の内側や天井裏を構造材で細かく区分しており、空気の流れを遮断する「ファイアーストップ構造」となっています。

 

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