ディメンションランバー
ディメンションランバー Dimension Lumber
ディメンションランバー:4つの想定用途に基づいて規格区分
北米のディメンションランバーは、その使用用途に応じて4つの規格体系に区分されています。ツーバイフォー建築の主要構造部位である土台、床根太、端根太、側根太、まぐさ、天井根太、タルキなどは部材に高い曲げ性能が要求されますが、このような使用用途向けとして、 製材の公称幅が4インチ以下のものについては「Structural Light Framing」という規格区分の格付が、また5インチ以上のものについては「Structural Joists and Planks」という規格区分の格付材が使用されることとなります。
上枠、頭つなぎ、たて枠、筋かいなどの使用部材には主に圧縮の力が働くわけで、これら向けには公称幅4インチ以下の「Light Framing」あるいは公称幅4インチ以上の「Studs」が使用されるようになっています。このような規格区分はソリッドである製材のみ適用されているわけではありません。日本では積層材あるいは寄木技術の一環として発展したフィンガージョイント材にも適用されており、自然産品の特徴とも言える品質の バラツキを最大限に許容しながら、性能を充分に発揮できるよう、製品を適材適所に使用できるように規格段階から考慮されています。ただし、エンジニアード・ウッドのひとつといえる構造用フィンガージョイント材はソリッドのディメンションランバーとは異なり、その接着性能の相違により大きく二つの タイプに分けられています。屋外での使用にも耐えられる性能を有する製品規格であるNLGAの特別規格SPS1はフェノール・レゾルシノール系接着剤の使 用が義務づけられ、一方屋内での使用を前提としたSPS3(フィンガージョイント・スタッドが対象)では酢酸ビニル系接着剤の使用も許容されています。
ディメンションランバーの規格区分と日本の枠組壁工法構造用製材の日本農林規格による規格区分は下表<表1>のように、またディメンションランバーと構造用フィンガージョイント・ランバーに設定されている基準強度は両者同じ数値で下表<表2>のようになっています。
ディメンションランバー規格区分・等級とJAS規格区分との比較及び用途<表1>
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日本農林規格に基づくディメンションランバー及びFJランバーの基準強度<表2> (単位:N/mm2)
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ディメンションランバー及びFJランバーの格付表示

NLGAルールによる格付マーク例

JASによる格付マーク例

ディメンションランバーの各製品